ジャンプの調子のすこぶる良い、でも常に顔をこわばらせた公式練習の浅田真央を見て、これは人気絶頂のヒロインが見せる表情なのだろうか、と思った。 「真央ちゃん、ガンバレー」 そんな声が、今では世界のどこに行ってもとんでくる。本当だったらキム・ヨナやロシェットのように自信に満ちた、コストナーのように晴れやかな表情を、もっと見せてもいいはずだ。引き締まったいい顔だ、いい緊張感を保っているんだ、という見方もあったけれど、公式練習中だけならともかく、演技中にも何かを押し殺したような彼女の表情を見ているのは、やはりつらかった。 音楽と身体リズム、音楽と身体表現の究極のシンクロニシティとして評価の高いショートプログラムも、今日は静謐すぎて、冷たすぎて、悲しくなってしまうような「月の光」だ。 「特に後半はベストではない演技で……満足はしていません。今シーズンはルッツをアウトサイドで跳ぶ修正をしてきているので、跳びたい、という気持ちが大きい。でも試合ではどうしても力強く向かっていけない、それが原因かな……」 ディフェンディングチャンピオンとしての重圧か、修正に苦労したジャンプへの不安か、さらには表
女子SP終了、浅田真央3位 ―冷たい月光―
3月 31st, 2009
Tags: マイルドソルト-4
Content-Length: 5113
