近現代アートの最高峰と言われるニューヨーク近代美術館(MoMA)。
その「MoMAストア」で販売数量1位を5年続ける和製マフラーがある。
伝統的な編み物技術を生かして、見事に世界ブランドを立ち上げた。
群馬県桐生市。桐生駅前の住宅地で細道を折れると、「松井」の表札がかけられた民家に当たる。建造100年以上の木造住宅だ。扉の向こうからかすかに編み機の音が聞こえなければ、そこが「松井ニット技研」の編み物工場の入り口と知ることは難しい。
低速ラッセル編み機を前に、製造担当の松井智司社長(手前)と営業担当の松井敏夫専務(群馬県の本社で)(写真:的野 弘路)
ある時、2人の米国人がこの民家のような工場を訪れた。
